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日常

2025/09/16

三段トレイに山盛りの“軽食”? アフタヌーンティーの謎に迫る!

優雅な空間でいただく、色とりどりのスイーツとサンドイッチ。

三段トレイに美しく盛り付けられた料理を前に、
思わず「わぁ!」と声が出てしまうのがアフタヌーンティーの醍醐味ですよね。

でも、ちょっと待ってください。

このたっぷりのご馳走、
よく「軽食」って言われますけど、本当に“軽食”なんでしょうか?

「これ、軽食って言うけど結構な量だよね?」

そう感じたことのある方も多いはず。

今回は、そんなアフタヌーンティーの素朴な疑問と、
その背景にある興味深い歴史に迫ります。

 

アフタヌーンティーの「軽食」たるゆえん

 

まずは、アフタヌーンティーがなぜ「軽食」と呼ばれてきたのか、
そのルーツを探ってみましょう。

アフタヌーンティーは19世紀半ば、イギリスで生まれました。
当時の貴族たちは、朝食をしっかり摂り、
昼食はごく軽く済ませ、夕食は夜遅くにたっぷりといただく、
という食習慣が一般的でした。

しかし、昼食と夕食の間にはかなりの時間があり、
夕食までにお腹が空いてしまう…

そこで、
第7代ベッドフォード公爵夫人のアンナ・マリアが、
友人を招いてお茶と軽食(パンとバター、ケーキなど)を
振る舞ったのが始まりとされています。

そう、アフタヌーンティーはあくまで
「昼食と夕食の間の空腹を満たすため」の間食であり、
その後に控える豪華な夕食に影響を与えない程度の
「軽め」の食事、

という位置づけだったのです。

ちなみに、
アフタヌーンティーと混同されがちな「ハイティー」は、
労働者階級の人々が仕事終わりに摂っていた、
もう少ししっかりとした夕食に近いものでした。

比べてみると、
アフタヌーンティーがいかに優雅で「軽め」の習慣だったかが分かりますね。

 

現代の「軽食」感覚とのギャップ

 

さて、当時の歴史的背景を知ると、「軽食」という言葉にも納得がいきます。
しかし、現代の私たちの感覚からすると、「その量のどこが軽食なの?」
と疑問が湧くのも無理はありません。

今やアフタヌーンティーは、
ホテルや専門のカフェで提供され、
記念日や女子会など、
特別なイベントや贅沢な体験として楽しまれています。

そのため、内容もより一層充実し、
見た目の美しさ、味のバリエーション、そして満足感まで追求された、
まさに「ご馳走」へと進化を遂げました。

サンドイッチ、スコーン、タルト、マカロン、プティフール…
三段トレイに並ぶ彩り豊かな品々を見れば、
それだけでお腹がいっぱいになりそうな、ボリューム満点の内容ですよね。

これはもはや、単なる「軽食」の枠を超えた、
一つの「食事」と言っても過言ではありません。

 

昔と今の「カロリー」の比較考察

 

「これだけ量があったら、カロリーも相当高いのでは?」

そう考える方もいらっしゃるでしょう。
そこで、さらに深掘りしてみたいのが、
「昔は素材などのカロリーが今ほど高くなかったのでは?」というご意見です。

これは非常に鋭い指摘であり、その可能性は大いに考えられます。

 

  • 素材の品種改良:
    現代の野菜や果物、穀物は、品種改良によってより甘く、
    より大きく、より効率的に育つように手が加えられています。

    これにより、昔の食材と比べて糖質や脂質、でんぷん質の含有量が増え、
    結果としてカロリーが高くなっている可能性があります。

  • 乳製品・砂糖の使用量:
    アフタヌーンティーに欠かせないクロテッドクリームやジャム、そしてケーキ類。
    これらに使われる乳製品や砂糖の量も、
    現代のスイーツはよりリッチな味わいを追求するため、
    昔よりも多く使われる傾向にあります。

  • 加工食品と調理法:
    昔は、現代のように多種多様な加工食品が少なく、調理法も比較的シンプルでした。現代では、揚げ物や複雑なソースなど、
    より高カロリーになりやすい調理法も増えています。

  • 活動量の違い:
    昔の人々の生活は、現代よりも肉体労働が多く、移動手段も限られていたため、
    日中の活動量が全体的に高かったと考えられます。

    そのため、現代の私たちから見ると量が多く感じられても、
    当時の生活様式からすれば適切なエネルギー源だったのかもしれません。

これらの要因を総合的に考えると、
「昔のアフタヌーンティーで提供されていた素材や料理は、現代のものに比べて全体的にカロリーが低かった」という見方は、
非常に妥当性があると言えるでしょう。

時代とともに、食のトレンドや嗜好が変化し、
アフタヌーンティーもその影響を受けているのです。

 

まとめ

 

アフタヌーンティーが「軽食」と呼ばれ始めたのは、
当時の食事習慣における「間食」としての位置づけがあったから。

しかし、現代においては、
その豪華さと満足感から
「軽食」という言葉のイメージとは少しギャップがあることが分かりました。

そして、昔と今では食材の質や調理法、
人々の活動量まで異なっており、
「軽食」の概念も時代とともに変化しているのかもしれません。

それでも、
三段トレイに並ぶ美しい料理の数々を前に、
友人や家族と語らいながら過ごすひとときは、
私たちに変わらない豊かな時間を提供してくれます。

「軽食」の概念も面白いですね

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