ダッシュボード化が失敗する理由(当事者意識編)4/6編
IT導入・経営企画の皆さん。こんなことありませんか?
BIツール(Tableau、Power BI)を導入した。ダッシュボードも作った。きれいなグラフも並んでる。
なのに、誰も見ない。作った本人と経営層は見るけど、現場は…使ってない。
実は、これはダッシュボードを「作る側の都合」で設計したからかもしれません。
「作った人しか見ない」の法則
製造業のKPI管理を支援していた時のこと。
本社の経営企画が、ダッシュボードを作りました。
生産効率、品質不良率、納期達成率…現場に必要なKPI、全部。きれいです。デザイン良好。
路面、現場は見ない。理由を聞くと、
「あのダッシュボード、見方がわからない」
「何が自分たちと関係あるのか、わかりにくい」
「そもそも、パスワード忘れた」
つまり、本社が「見てほしい情報」と「現場が見たい情報」がズレていた。

本来見るべき人が、作るべき
ここで大事な気づきが。
「使われるダッシュボード」は、見るべき人が自分で作ってる。
製造現場のリーダーが「うちの班の生産効率、毎日見たい」って作ったダッシュボードは、毎日見られます。
本社が「全工場の効率を一覧で」って作ったダッシュボードは、本社だけで見られて終わり。
差は何か。「見たい側が作ったか、作らせた側が作ったか」の違い。
DATA Saber での「使われるViz」
ダッシュボード作成で学んだ大事なルール。
「ユーザーは、自分で作ったビジュアル化は見る。作ってもらったものは見ない」
なぜなら、自分で作る過程で、「何が大事か」を理解するから。
DATA Saberが何より大切にしているのは、単に技術者を育てることではなく、「データを使って周りの人を巻き込み、組織を動かすリーダー」を拡大することです。だからこそ、「作ってあげる」という傲慢さを捨てなければなりません。
本社が作ったダッシュボードは、現場には「情報」でしかない。でも、現場リーダーが自分で作ったら、「これが出たから、この対策する」って、アクションになる。
一般化してみると
営業管理システム、品質管理のKPI、顧客分析…どれも、同じ。
「導入しました」「ダッシュボード作りました」で終わるのは、提供側の都合。使う側が「欲しい」「必要」って思わないと、ツールは埃かぶります。
だから、実装の正解は、こう。
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見るべき人(現場)と一緒にダッシュボードを作る
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見たい指標、見たい粒度を聞く
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現場が操作できるレベルで自分たちで更新できる設計にする
「作ってあげる」じゃなく、「一緒に作る」。その過程で、現場もツールも活きる。
締め
「作る」より「使われる」が重要。
ダッシュボード導入が失敗するのは、つまり、本来見るべき現場が、自分たちで作ってないから。
一緒に作る。現場も当事者になる。その時、初めて「使われるダッシュボード」になる。
【次回予告】 現場と「一緒に作る」ことで、データを通じて人が動き出す。その感動的なプロセスをいくつも経験するうちに、私自身の脳内にも決定的な変化が起きていました。データ分析を学んで、一番変わるもの。それは技術ではなく、世界を見る「視点」でした。
