社長のスマホに眠る写真を、そのまま営業ツールに変える
スマホのカメラロールは、実は「営業の宝庫」です
現場に出ている社長さんや職人さんのスマホには、たくさんの写真が眠っています。完成した施工現場、仕上がった加工品、盛り付けた料理、納品したシステムの画面。記録のつもりで撮ったものが、フォルダの奥で静かに眠っているのではないでしょうか。
でも、この写真たちは、本当はとても強い営業ツールになります。というのも、お客さんが一番知りたいのは「この会社は、実際に何をどこまでできるのか」だからです。カタログの言葉より、実際の仕事の写真一枚のほうが、はるかに雄弁に語ってくれます。
高いお金をかけて新しく撮り直す必要はありません。すでにスマホの中にあるものを、少し整えて外に出すだけ。今日はその方法をお話しします。
「ビフォー・アフター」がそろっている写真を探す
まず探してほしいのが、「作業の前」と「作業の後」がそろっている写真です。これは、業種を問わず一番伝わる組み合わせです。
建設業なら、傷んだ外壁と、きれいになった外壁。製造業なら、支給された材料と、加工後の部品。飲食業なら、仕込み前の食材と、完成した一皿。IT関連なら、ごちゃごちゃした手作業の様子と、整理された画面。この「前と後」を並べるだけで、お客さんは自分の困りごとがどう解決されるかを、直感的に想像できます。
明日できるのは、スマホの写真を見返して、「前と後がそろっているもの」を3組だけ選んでおくことです。それだけで、営業の材料が3つ手に入ります。
写真に「一言」を添えるだけで、営業ツールに変わる
写真だけでも伝わりますが、そこに短い言葉を一つ添えると、ぐっと営業らしくなります。凝った文章はいりません。「どんな困りごとを」「どう解決したか」を一言でいいので書き添えるのです。
たとえば「雨漏りしていた屋根を、半日で補修しました」「他社で断られた小ロットの加工、20個から承りました」「30人分の仕出しを、時間どおりにお届けしました」といった具合です。お客さんは、写真とこの一言をセットで見ることで、「うちの場合もお願いできそうだ」と感じてくれます。
大事なのは、上手な言葉より、正直な言葉です。実際にやったことを、そのまま書く。それがそのまま信頼につながります。
出す場所は「お客さんが見るところ」に一つで十分
写真と一言がそろったら、あとはお客さんの目に触れる場所に置きます。とはいえ、あれこれ手を広げる必要はありません。
一番手軽なのは、名刺交換のときや商談のときに、スマホでそのまま見せることです。「うちはこういう仕事をしています」と、写真フォルダを開いて見せるだけでも立派な営業です。もう少し形にしたいなら、ホームページの「施工事例」や「実績」のページに載せる、あるいはA4一枚にまとめて印刷して置いておく、という手もあります。
ここで無理にSNSを毎日更新しようとすると続かないことが多いので、まずは「商談で見せられる状態」を作るところから始めるのがおすすめです。
まとめ:今日は「前と後がそろった写真」を3組選ぶだけ
社長さんのスマホは、それだけで営業の宝庫です。今日やるのは、写真を見返して「作業の前と後がそろったもの」を3組選んでおくこと。それぞれに一言だけ添えれば、明日からの商談で見せられる立派な営業ツールになります。撮り直しも、大きな投資も必要ありません。
五月雨では、こうした中小企業の業務改善やDXのお手伝いをしています。「手元の写真をどう見せれば伝わるか」といった、身近なところからのご相談も歓迎しています。
