求人を出しても応募が来ない、を変える求人票の書き方
「うちは人気がないから」で片づける前に
求人を出しても、なかなか応募が来ない。
ハローワークにも出した、求人サイトにも載せた、それでも問い合わせすら来ない。そんな声を、中小企業の社長さんからよく伺います。
そういうとき、「うちは知名度がないから」「今どき製造業なんて人気ないから」と、理由を会社のせいにしてしまいがちです。
でも、実はもったいないケースがとても多いんです。
というのも、
応募する側は求人票の一枚だけを見て「ここで働くとどうなるか」を想像しようとしています。
その一枚に情報が足りなかったり、どこかで見たような表現ばかりだったりすると、「よく分からないから、やめておこう」と静かに離れていってしまう。
会社が悪いのではなく、伝わり方の問題であることが少なくありません。
求職者が見る求人票も
会社が見る職務経歴書も
共通しているのが減点方式
この会社やめとこう、この人やめとこう
が1か所でもあるとアウトです。
「仕事内容」を、一日の流れで書いてみる
一番差が出るのが「仕事内容」の欄です。こ
こに「製造補助」「一般事務」とだけ書かれていると、
読む人は具体的な姿を思い浮かべられません。
たとえば製造業なら、
「朝は前日の続きから部品の加工。午前中に検査、午後は次の段取り。慣れるまでは先輩がとなりで一緒に確認します」というふうに、
一日の流れで書くだけでぐっと想像しやすくなります。
建設業でも「午前は現場、昼は事務所に戻って休憩、午後は片付けまで」と時間の流れが見えると、応募する人は安心します。
というのは、机上の空論で、そんなわけありません。
飲食業なら「仕込みは何時から、ピークは何時ごろ、片付けはこのくらい」と書く。ITの会社でも「午前は打ち合わせ、午後は集中して開発」といった具合です。
難しい言葉はいりません。
実際にその仕事をしている人の一日を、そのまま文章にするだけで十分です。
と思っているのは、求人会社に騙されています。
逆の立場で安心する人は、雇っちゃダメ。
疑う心と想像力が欠けています。
こう書くと「地味な仕事だと思われないか」と心配されることがあります。
でも逆です。ありのままの一日が見えるほうが、
応募する人は「ここでなら働けそう」と安心できます。
かっこよく飾った求人ほど、
入ってからのギャップで早く辞められてしまう、
ということも少なくありません。
そりゃそれが嘘だからですよ。
「未経験歓迎」の一言に、中身をそえる
「未経験歓迎」と書いてある求人はたくさんあります。
でも、応募する側からすると「本当に大丈夫なのかな」と半信半疑です。
だからこそ、その一言に中身をそえてあげると効きます。
「入社してから3ヶ月は先輩について覚えてもらいます」
「最初の一週間は道具の名前からで大丈夫です」
といった具体的な受け入れの様子です。
飲食店なら「最初はホールの片付けから、徐々に接客に入ってもらいます」でもいい。
読んだ人が「これなら自分にもできそう」と思えるかどうかが分かれ目です。
不安を先回りしてつぶしてあげる。
これだけで「問い合わせてみようかな」の一歩が近づきます。
といいつつ、一番の不安はそこでの人間関係だからね!
給与と休みは、正直に、はっきりと
給与欄が「20万円〜」とだけだと、読む人は下の金額で計算します。
可能なら「入社時◯万円、経験を積むと△万円ほど」と
幅の理由まで見えると信頼されます。
休みについても、
「シフト制」だけでなく「月◯日ほど、希望も聞きます」と一言そえるだけで印象が変わります。
飲食や建設のように休みが読みにくいと思われがちな業種ほど、ここを丁寧に書くと効果があります。
曖昧なままにしておくより、正直に書いたほうが結果的に良い応募につながることが多いようです。
嘘を書く会社と本当のことを書く会社は白黒ハッキリします。
おおむね、伸びてる会社は白いですね。
今日からできる、小さな一歩
まずは今出している求人票を一枚、印刷して読み返してみてください。
そのうえで「仕事内容」の欄を、自分の会社で働く人の一日の流れに書き直してみる。それだけでも、読んだ人の想像のしやすさは大きく変わります。
全部を直そうとしなくて大丈夫です。
一箇所からで十分です。
嫌だなと思われそうなところは会社構造から変えましょう。
五月雨では、こうした求人票の見直しをはじめ、
中小企業の業務改善やDXのお手伝いをしています。
もし手が回らないときは、気軽に声をかけてください。
