営業のプロに学ぶ、コミュニティ運営の「巻き込み」の極意
ビジネスの複数人プレゼンには、 鉄則とされる営業手法があります。
それは、
「プレゼンは熱量の低い人に向け、 クロージングは熱量の高い人にする」
という方法です。
実はこのテクニック、 コミュニティ運営にもめちゃくちゃ応用できます。
ただし、 そのまま真似すると大失敗する落とし穴も。
今回は、コミュニティ運営に通ずる「共通点」と、
絶対に分けて考えるべき「相違点」をまとめます。
通ずる部分:手順のセオリー
まず、手法として取り入れるべき共通点は2つ。
① 案内は「一番熱量が低い人」に合わせる
コミュニティで何か企画やイベントを告知するとき、
コア層のノリだけで進めるとライト層は置いてけぼりになります。
案内文や参加ハードルは、
「一番熱量が低い人(一歩踏み出せない人)」 の目線まで
徹底的に下げて設計するのが鉄則です。
シビアな目の人が「これなら私でもできるかも」 と思えれば、
全体の底上げに繋がります。
② 巻き込みは「熱量の高い人」から個別に
新しいことを始めるときは、
いきなり全体に向けて「誰かやって!」と募っても動きません。
まずは熱量の高いコア層に個別に相談し、
あらかじめ味方(巻き込み)になっておいてもらいます。
彼らが最初に楽しそうに動いてくれることで、
全体に「面白そうな空気」が伝染していくのです。
分けて考えるべき点:マインドの決定的な違い
逆に、営業のノリをそのまま持ち込むと、 メンバーに嫌われる原因になります。
① 低い人を「説得・コントロール」しようとしない
営業では熱量の低い人を「説得」して引き上げますが、
コミュニティでこれをやるとコントロールされていると感じて離脱します。
コミュニティにおける熱量の低さは、 決して悪いことではありません。
「見る専門だけど、居てくれるだけで嬉しい」 という、
そのままのスタンスを全肯定する空気が大切です。
② 運営が「マウンティング」してはいけない
営業のクロージングは「契約してもらうこと」ですが、
コミュニティのクロージングは「主役の座を渡すこと」です。
運営が「俺の企画にお前らをハメ込んで動かす」 というスタンスだと、
ただのウザいマウンティングになります。
運営はあくまで「黒子(舞台監督)」。
メンバーの小さな一歩にスポットライトを当てる存在です。
まとめ
営業のテクニックを「操作」ではなく、
メンバーへの「配慮とステップの設計」として翻訳する。
案内(プレゼン)のハードルは、一番低い人に。
仕掛け(クロージング)は、高い人から個別に。
この絶妙なバランスが、 誰もが居心地のいい「理想の生態系」を作っていきます。
