「2〜3分話した程度で、うちの何がわかるんですか?」――事実に基づかない「お世辞」はいらない
先日、ある採用会社の営業電話とのやり取りで、非常に奇妙な体験をしました。
それは、弊社の現状や制度について何一つ話していない段階で、
相手がこう口にしたときのことです。
「会社や制度もしっかり整備されている御社ですから……」
私は思わず聞き返してしまいました。
「失礼ですが、わずか2〜3分話した程度で、当社の何がわかるんですか?」
根拠のない「褒め」の空虚さ
ビジネスにおいて、相手を敬い、称えることは大切です。
しかし、そこには必ず「根拠」が必要なはずです。
創業4年の地方企業である弊社は、日々試行錯誤の連続です。
制度だって、走りながら必死に形にしている最中です。
それを、こちらが何も語っていないうちから「整備されている」と決めつける。
それは敬意ではなく、単なる「思考停止したマニュアル」に過ぎません。
「無茶な条件」すらも丸呑みする危うさ
さらに私が
「現場の実務をこなしつつ、アプリ開発まで完結できる人材が欲しい」という、
今の労働市場では極めて難易度の高い
(もっと言えば、今の弊社の規模感では簡単には出会えない)
条件を提示してみたところ、相手は迷わずこう答えました。
「承知いたしました!お任せください」
……絶句しました。
こちらの状況も知らず、市場の厳しさも伝えず、
ただ「契約」というゴールに向かって、こちらの言葉を丸呑みする。
その場しのぎの「Yes」を積み重ねる。
そこには、顧客の採用成功を願うプロとしての矜持(きょうじ=誇り、プライドの意味)は微塵も感じられませんでした。
「本質を突く」パートナーでありたい
営業のテクニックとして「Yes取り」や「お世辞」があるのは知っています。
しかし、中身の伴わないテクニックは、
相手を不快にさせるだけの「ノイズ」でしかありません。
私がこのやり取りを通じて改めて感じたのは、
「耳に痛い真実を言ってくれる相手こそ、信頼に値する」ということです。
「その条件は、今の御社では背伸びしすぎです」
「その制度、ここをもっと改善しないと人は来ませんよ」
そんな風に、事実に基づいた対等な議論ができるパートナーシップこそ、
私たちが取引先の皆様と築いていきたい形です。
わずか数分の電話でしたが、
自分の仕事のあり方を再確認する良い機会となりました。
「見せかけの言葉」に踊らされず、
地に足のついた経営を、これからも続けて参ります。可能です。
ホントは、こう言ってあげたかった
あなた、つまんないウソつくね
