「熱中症警戒アラート」が出される条件とは?
「熱中症警戒アラート」が出される条件とは?
最近よく聞かれるようになった「熱中症警戒アラート」とは,
いったいどうやって出されているんでしょうか?
環境省熱中症予防情報サイトによると,
その発表条件には以下のものがありました。
- 都道府県内で、
全ての暑さ指数情報提供地点における、
翌日の日最高暑さ指数(WBGT)が35(予測値)に達する場合等に発表されます。 - つまり「暑さ指数」(WBGT)が関係しています。
暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)とは、
熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。
うん?
この暑さ指数(WBGT)が「気温とは異なる」とはどういうことでしょう?
人間の熱バランスに影響の大きい
・気温
・湿度
・輻射熱(ふくしゃねつ)*
*輻射熱とは、日射しを浴びたときに受ける熱や、地面、建物、人体などから出ている熱です。温度が高い物からはたくさん出ます。
の3つを取り入れた温度の指標 *のようです。
*正確には、これら3つに加え、風(気流)も指標に影響します
それぞれ・・
・気温 → 乾球温度計
・湿度 → 湿球温度計
・輻射熱 → 黒球温度計
による計測値を使って計算されます。
そして暑さ指数(WBGT)における,この3つそれぞれの割合は・・
WBGT =7 (湿球温度): 2 (黒球温度): 1 (乾球温度)
となっています。
つまり湿度の割合が圧倒的に高い。
なぜかというと、
湿度が高い場所では汗が蒸発しにくい、
身体から空気へ熱を放出すする能力が減少してしまい、
熱中症になりやすくなってしまうからです。
例えば、2011年7月には下記のようなデータがあります。
2011年7月6日と7月9日
最高気温は同じ32.5℃
最小湿度は7月6日が41%、7月9日が56%でした。
よって、
WBGTは7月6日が26.9で暑さ指数ランクは「警戒」、
7月9日は29.9で暑さ指数ランクが「厳重警戒」となりました。
では熱中症なった人の数はどれほど違って来たでしょうか?
・7月6日は50人
・7月9日はなんと94人!
が病院へ搬送となってしまったようです。
この暑さ指数(WBGT)を侮るなかれ!
ということですね。
このWBGTが28を超える時は特に熱中症にかかりやすくなり危ないようです!
蒸し暑い日は特に気をつけましょう。
とはいっても最近とても暑すぎるので、
気になって調べてみて気付いたのですが、
WBGT28〜30は「厳重警戒」、
31以上は「危険」というランク付けのはずが、
ここ最近は「極めて危険」というランクがあるんですね!
暑いわけですね〜!( Yahoo!天気・災害より)
みなさん!
涼しいところでの休息や水分補給をこまめにして
この暑い夏を頑張って乗り切っていきましょう!
(参照:環境省熱中症予防情報サイト)