既設が完璧とは限らないから観察力が大事
既設が完璧とは限らないから観察力が大事
配管の修理、バルブ交換などの
工事をしていると
よくよく起きる現象アレコレ
①フランジが傾いている
②フランジ面が汚れている(いろいろくっついてる)
③フランジよりパイプが出てる(レアケース&斬新)
①フランジが傾いている
これはあるある
既設の配管自体が斜めに走ってきているので
取り替える部分の接続で
フランジの確度を合せて
全体の曲がりを修正していく
②フランジ面が汚れている(いろいろくっついてる)
粘土のある油や製品を通すプロセス配管で
よくある
古いパッキンが
固まってしまって くっついている
のも
このパターン
フランジ面に汚れがくっついていて
凸凹が出来てしまっている
そのまま取り付けると
凸凹のせいで産まれる
スキマから
漏れが発生します。
ペーパーサンダーなどで
表面を滑らかにして
接続する必要があります。
③フランジよりパイプが出てる(レアケース&斬新)
経験したことのあるパターンで
ヲイーと思ったのがコレ
通常フランジは
溶接でパイプに取り付けます。
その際に
フランジの一番奥までは
パイプを差込ません。
未経験者にはわかりにくいと思いますが
※参考写真
溶接すると
このナミナミ
(「ビード」と呼びます。)
ができるため
パイプは
フランジ面より
少し引いたところで
溶接をして
「ビード」がはみ出ないようにします。
それを2mmも
飛び出している既設配管があって
ダレガ ヤッタノ!?
マジでダレガ ヤタノー!?
とまあ、
既設をディスる人もいますが
そこはグッとこらえて
※もはやコラエテイナイ
念のため
お客さんに報告&相談
コレ狙ってやってますか?
というのも、
工場はそれぞれ正確というか
設計者の意図
みたいなものが
全然違うため
自分の経験を100%信じるのは良くなくて
必ずお客さんに
意図や理由を聞いた方が良いです。
自信を持つこと
と
過信
は違う
と言うことです。
とはいえ
その時のケースは
削ってフラットにしましょう!
ということになったわけですが
取外しをしたときに
見逃して居たらと思うと
ゾッとする案件でございます。
※多分漏れます。
だから
既設が完璧とは限らないから観察力が大事
というお話