「うちは決まった業者がいるから」という言葉の嘘と、営業が向き合っている“機能不全”の正体
「営業です」と言った瞬間に、受付で遮断される。
「決まった業者がいるから間に合ってるよ」と、顔も見ずに断られる。
工場の修理・メンテナンスに関わる営業をしていれば、誰もが毎日浴びる言葉です。
しかし、ここで一度、冷静に考えてみてほしいのです。
「これって、本当におかしな話ではないか?」と。
実は、あなたが断られている理由は、提案の内容が悪いからではありません。
そこには、現代の製造業が抱える「組織の分断」という根深い病理が隠れています。
タイトルに「うちは決まった業者がいるから」という言葉の嘘と書きましたが
別に全くの嘘というわけでもないことは、知っています。
1. 受付の「ブロック」は、現場の「悲鳴」を無視している
工場の現場では、保全担当者が足りず、熟練の職人は引退し、老朽化した機械をだましだまし動かしている……そんな「限界」がすぐそこまで来ています。
「誰か助けてくれ」というのが、現場の本音のはずです。
風のウワサで、〇〇工場さん職人さん不足で大変らしいですよ!
それなのに、〇〇工場さんに電話をしてみると窓口(受付や総務)はこう言います。
「営業電話はお繋ぎできません」
これは、空腹で倒れそうな人が中にいるのに、門番が「うちは出前を頼んでいません」と食料を追い返しているようなものです。窓口のミッションが「業務を邪魔させないこと」に特化しすぎてしまい、現場の「リスク回避」という本来の目的を見失っている。この情報の非対称性こそが、マッチングビジネスを台頭させている元凶です。
採用もそうですよね
本来であれば、ハローワークで十分です。
2. 「決まった業者がいる」の裏側にある真実
相手が言う「決まった業者がいる」という言葉。これは多くの場合、現状維持を望むための「定型句」に過ぎません。
今の時代、大手ゼネコンや既存の協力会社だって深刻な人手不足です。
直接的に現場の人から聞く言葉はこんな感じです。
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見積もりを頼んでも、なかなか出てこない。
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「忙しいから」と小規模な修理を後回しにされる。
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結局、現場は不具合を抱えたまま稼働を続けている。
「決まった業者はいるけれど、実際には手が回っていない」
これが多くの工場の実態です。だからこそ、フットワーク軽く動ける新しい技術力の提案は、現場にとって「命綱」になる可能性を秘めています。
3. 営業とは「組織の詰まり」を解消する仕事
世の中には、この「窓口のブロック」をバイパスするために高額な手数料を取るマッチングサイトがあふれています。しかし、本来それは不自然なことです。助けが必要な人と、助けられる人が、直接つながれば解決する話なのですから。
私たちの営業活動は、単なる売り込みではありません。
「機能不全に陥った組織に、新しい選択肢という風穴を開けること」そのものです。
最後に
「お断り」の言葉を受けた時、こう考えてみてください。
「この会社は窓口で血流が止まっていて、現場の担当者が苦労しているんだな」と。
私たちが持つ技術と提案は、間違いなく今の日本に必要とされています。
受付の拒絶は、あなたが「現場の救世主」として認識される前の、ただの形式的なハードルに過ぎません。
今日も、現場の「本当の困りごと」に届くまで、私たちはこの矛盾と戦い、旗を振り続ける価値があるのです。
