フリーランスに頼むとき、契約書で最低限決めておくこと
「いい人が見つかったから、すぐお願いしたい」
人手が足りないとき、フリーランスのエンジニアやデザイナーに手伝ってもらう。いまはごく当たり前になりました。腕のいい人に出会えると、つい「細かいことは後で」と、口約束のまま作業を始めてもらいたくなります。
でも、この「細かいことは後で」が、あとで大きなつまずきになることがあります。納品の直前に「聞いていた話と違う」「そこまでは含まれていない」とすれ違ったり、作ってもらったものを自由に使えるのかどうかで、もめてしまったり。お互い誠実に仕事をしていても、最初の取り決めがあいまいだと、こうしたことは起こります。
分厚い契約書は要りません。ただ、最低限決めておきたいことは、いくつかあります。それをはっきりさせておくことが、実は相手のためにもなります。
「何を、いつまでに」をはっきりさせる
まず決めておきたいのは、仕事の中身と期限です。「何を作ってもらうのか」「どこまでが今回の範囲か」「いつまでに納めてもらうのか」。ここがあいまいだと、期待と成果がずれやすくなります。
特に大事なのは、「どうなったら完成とするか」を決めておくことです。この線がないと、いつまでも細かい修正が続いて、お互い終わりが見えなくなります。受託開発と同じで、「今回はここまで」という範囲を最初に言葉にしておくことが、双方を守ります。
「いくらを、いつ払うか」を書いておく
お金のことは、気まずくても最初にはっきりさせるのが、結局いちばん円満です。金額はもちろん、「いつ払うのか」も決めておきます。着手時に一部、納品後に残り、といった形もあります。
あわせて、途中で仕事が増えたときにどうするかも、一言決めておくと安心です。「範囲を超える依頼が出たら、別途相談して金額を決める」とあるだけで、追加のお願いをするときも、される側も、気持ちよくやりとりできます。
「作ったものを誰のものにするか」を決める
意外と見落とされがちで、あとでもめやすいのが、作ってもらった成果物を「誰が、どう使えるのか」という点です。納品されたプログラムやデザインを、自社で自由に使い続けられるのか、手直ししてもいいのか。ここを決めていないと、後々の利用で困ることがあります。
「納品後、この成果物は自社で自由に使える」といった取り決めを、一文でいいので書いておく。守秘、つまり仕事で知った情報を外に漏らさない約束も、ひとこと添えておくと、お互い安心して進められます。
まとめ:次に頼むとき、「範囲・金額・成果物の扱い」を一枚に書く
フリーランスの方と気持ちよく仕事をする秘訣は、信頼するからこそ、最初に取り決めを軽く残しておくことです。次に誰かに頼むときは、「仕事の範囲」「金額と支払い」「成果物を誰が使えるか」を、紙一枚にまとめてみてください。それだけで、後のすれ違いはずいぶん減ります。
自社に合った取り決めの形や、書き方のたたき台づくりに迷ったら、五月雨がお手伝いできます。堅苦しくならない現実的な形を一緒に考えますので、気軽に声をかけてください。
