シフトの穴埋めに追われる店長が、まず手放すべき仕事
「気づけば、自分が一番シフトに入っている」
急な欠勤の連絡、埋まらない土曜の夜、直前のドタキャン。電話を片手にシフト表とにらめっこして、結局「じゃあ自分が入るか」と穴を埋める。そんな毎日を送っている店長さんは、本当に多いと思います。
穴埋めに追われていると、本来やるべきだった仕事がどんどん後回しになります。新しいメニューを考える時間も、スタッフ一人ひとりと話す時間も、数字を振り返る時間もない。気づけば毎日、目の前の火消しだけで一日が終わってしまう。
でも、これはあなたの頑張りが足りないからではありません。「店長が全部抱える」という仕事の組み立て方そのものに、無理があるのです。
まず手放すべきは「自分の頭の中にしかない情報」
意外に思われるかもしれませんが、店長がまず手放すべきなのは、シフトそのものよりも「自分の頭の中にしかない情報」です。
誰が何曜日に入れるのか。誰と誰は組ませないほうがいいのか。この時間帯は何人いれば回るのか。こうした情報が店長の頭の中だけにあると、穴が空くたびに必ず店長が判断しなければなりません。だから電話がすべて自分に集まり、離れられなくなるのです。
これを紙やホワイトボードでいいので、目に見える形にする。「誰がいつ入れるか」の一覧を作っておくだけで、他のスタッフも自分で代わりを探せるようになります。情報を外に出すことが、手放しの第一歩です。
「穴が空いてから探す」をやめる
穴埋めがつらいのは、たいてい「空いてから慌てて探す」からです。順番を少し入れ替えて、「早めに希望を集めて、先に埋めておく」形にすると、直前の慌ただしさがずいぶん減ります。
たとえば、次の期間のシフト希望を早めに締め切って、埋まらない枠を先に洗い出す。そのうえで「ここ、入れる人いませんか」と余裕をもって声をかける。ギリギリになってからの一本の電話より、早めの一声のほうが、頼まれる側も動きやすいものです。
「店長でなくてもできること」を書き出す
もうひとつ、おすすめしたいのが、自分の一日の仕事を一度書き出してみることです。発注、清掃のチェック、締めの作業、シフト調整。並べてみると、「これは自分でなくてもできるな」という仕事が必ずいくつか見つかります。
その中から一つだけ選んで、信頼できるスタッフに任せてみる。最初はうまくいかないかもしれませんが、任された側は少しずつ育ちます。店長が全部やっているうちは、いつまでも店長が抜けられません。手放すことは、実はお店を強くすることでもあります。
まとめ:今日、「自分でなくてもできる仕事」を一つ書き出す
シフトの穴埋め地獄から抜け出す第一歩は、シフトを頑張ることではなく、「自分の頭の中にある情報」と「自分でなくてもできる仕事」を外に出すことです。今日、まずは自分の仕事を一つ書き出して、任せられそうなものに印をつけてみてください。
こうした「頭の中にある情報を見える形にする」作業は、仕組みにしてしまうと一気に楽になります。五月雨では、シフトや店舗の情報を負担なく共有できる形づくりもお手伝いしています。手が回らないと感じたら、気軽にご相談ください。
