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工事・設備

2026/07/28

建設業2024年問題、まだ間に合う現場の残業対策

「うちの現場、残業を減らせと言われても」と悩んでいませんか

建設業でも時間外労働の上限規制が本格的に適用されるようになり、いわゆる「2024年問題」への対応が、多くの現場で待ったなしになっています。とはいえ、現場を預かる立場からすれば、「工期は変わらないのに、残業だけ減らせと言われても……」というのが本音ではないでしょうか。

天候に左右され、施主や元請けの都合で工程が動き、職人さんの手配もぎりぎり。そんな中で残業を減らすのは、簡単なことではありません。「頭では分かっているけど、現実には難しい」と、頭を抱えている社長さんや現場責任者の方も多いと思います。

でも、「もう遅い」ということはありません。制度の細かい数字や罰則の話は専門家や公式の情報をご確認いただくとして、ここでは、現場で明日から考えられる残業の減らし方に絞ってお話しします。

「移動と手待ち」というムダの時間

残業というと「作業が多すぎる」と考えがちですが、現場の一日をよく見ると、実際の作業以外の時間が意外と多いことに気づきます。代表的なのが「移動」と「手待ち」です。

材料が現場に届いていなくて待つ。前工程が終わっておらず自分の作業に入れない。図面の不明点を確認するために事務所へ電話し、折り返しを待つ。こうした「動いていない時間」が積み重なって、結果的に一日が長くなり、しわ寄せが残業に来ます。作業そのものを速くするより、この待ち時間を減らす方が、実は効果が大きいことが少なくありません。

まずは、自分の現場で「どこで待ちが発生しているか」を思い浮かべてみてください。材料の段取りなのか、他業種との連携なのか、情報のやりとりなのか。原因が見えれば、手の打ちようが出てきます。

段取りを「前日」に寄せる

残業を減らす王道は、当日の朝ではなく前日のうちに翌日の段取りを終えておくことです。翌日使う材料・道具・図面をそろえ、誰がどこで何をするかを共有しておく。当日の朝に「あれがない」「これはどうする」とバタバタするのを防ぐだけで、一日の立ち上がりがぐっとスムーズになります。

朝礼で「今日の段取り」を確認するのも大事ですが、その材料は前日に準備しておく。この「前日への前倒し」を習慣にできると、現場の流れが変わってきます。連絡もその場の電話に頼らず、写真やメッセージで前日のうちに共有しておくと、当日の確認の手間が減ります。

「情報を探す時間」を短くする

現場では、図面を探す、最新版がどれか確認する、仕様の変更が伝わっているか確認する、といった「情報のやりとり」に思いのほか時間がかかります。ここを整えるだけでも、残業は減らせます。

たとえば、図面や連絡事項をスマホで見られる形にしておけば、事務所に戻らなくても現場で確認できます。最新版がどれかで迷わないように、共有の場所を一つに決めておく。難しいシステムでなくても、日ごろ使っているメッセージアプリのグループを工夫するだけでも効果があります。「探す・確認する・待つ」時間を短くすることが、遠回りに見えて確実な残業対策になります。

今日からできる小さな一歩

まずは、明日の段取りを今日のうちに一つだけ前倒ししてみてください。「翌日の材料を今日のうちにそろえておく」だけでも、朝のバタバタが減ります。小さな前倒しの積み重ねが、現場全体の時間を生み出していきます。

なお、上限規制の具体的な取り扱いは会社の状況によって異なりますので、詳しくは社会保険労務士などの専門家や公式の情報でご確認ください。五月雨でも、現場の情報共有や段取りの仕組みづくりを一緒に考えるお手伝いをしています。気になることがあれば、気軽に声をかけてくださいね。

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