職人さんが集まる会社の、現場以外での見せ方
「人が来ない、続かない」に頭を抱えていませんか
建設業の現場で、いま一番の悩みといえば、やはり人の問題ではないでしょうか。「募集をかけても応募が来ない」「若い人が入ってもすぐ辞めてしまう」「ベテランは高齢化していく一方だ」。腕のいい職人さんに来てほしい、長く働いてほしい。そう願いながらも、なかなか思うようにいかない。そんな社長さんの声を、よく耳にします。
仕事はちゃんとある。技術も誇れるものがある。それなのに人が集まらない。この歯がゆさは、現場を大事にしてきた会社ほど強く感じるものかもしれません。
実は、腕のいい仕事をしているのに人が集まらない会社には、ある共通点があります。それは「現場以外での見せ方」が弱い、ということです。今日はその話をしたいと思います。
「どんな会社か」が外から見えていない
求職者の立場になって考えてみましょう。仕事を探している職人さんや、これから建設業に入ろうかと迷っている若い人は、まず何をするでしょうか。多くの場合、スマホでその会社を調べます。ところが検索しても、会社の名前と電話番号くらいしか出てこない。どんな仕事をしているのか、どんな人が働いているのか、雰囲気はどうなのか——肝心なことが何も分からない。
これでは、応募する側は不安です。腕に自信のある職人さんほど、「わけの分からない会社には行きたくない」と考えます。逆に言えば、会社の中身がきちんと見えるだけで、「ここなら」と思ってもらえる可能性がぐっと上がるということです。現場の外での見せ方は、想像以上に人集めを左右しています。
「働く人の顔と仕事」を見せる
では何を見せればいいのか。難しく考える必要はありません。一番効くのは、そこで働く人の顔と、実際の仕事の様子です。
きれいに仕上がった施工の写真。現場で作業する職人さんの姿。「この道20年、こういうところにこだわっています」という一言。ベテランが若手に教えている場面。こうした等身大の様子が伝わると、「こんな人たちと働けるんだ」というイメージが湧きます。立派な宣伝文句より、リアルな現場の空気の方が、同じ職人さんの心には響きます。
写真は、スマホで撮ったもので十分です。かっこよく撮ろうとしなくていい。「今日の現場、いい仕事ができた」という日に一枚撮っておく。それを少しずつためていくだけで、会社の見せ方は変わっていきます。
「働きやすさ」も正直に伝える
もう一つ、いまの求職者が気にするのが、働く環境です。休みはちゃんと取れるのか、給料はどう決まるのか、資格取得の応援はあるのか、道具や車はどうなのか。こうした「働きやすさ」に関わることを、隠さず正直に伝えることが信頼につながります。
見栄を張って良く見せる必要はありません。「うちはこういう会社で、こういうところは大事にしている」と正直に伝える方が、入ってからのミスマッチが減り、結果的に長く続いてもらえます。飾らない正直さが、いまの時代はかえって強い武器になります。
今日からできる小さな一歩
まずは次の現場で、仕上がりの写真を一枚と、作業する職人さんの様子を一枚、スマホで撮ってみてください。それを会社のホームページやSNSに、短い一言を添えて載せる。たった一枚から、「どんな会社か」が外に伝わり始めます。続けるうちに、それが人を呼ぶ入り口になっていきます。
五月雨では、こうした会社の魅力を外に伝えるお手伝いをしています。「何を、どう見せればいいか分からない」というときは、気軽に相談していただけたらうれしいです。
