「書くところ」としてのCursorと「見るところ」としてのObsidian 情報の流れを最適化する
デジタル時代の知識労働者にとって、
「書く」 行為と「見る(参照する)」 行為は、
思考を形にし、知識を深めるための車の両輪です。
そして、
その二つの行為に特化したツールとして、
Cursor(カーソル)とObsidian(オブシディアン)という
2つの強力なツールに注目しています。
Cursorを「書くところ」
Obsidianを「見るところ」
と捉えることで、情報の流れは劇的に整理され、生産性が向上します。
1. 「書くところ」としてのCursor
創造と実行の場 ✍️
Cursorは、単なるエディタではなく、コードや文章を「生み出す」ための場所です。
💻 高速なアイデアのアウトプット
Cursorは、
特にAI駆動の機能により、
手を動かし、思考を止めることなく書き進めることに特化しています。
- コーディング
AIがコードを提案、修正、生成することで、「書く」スピードが飛躍的に向上します。ユーザーの意図を汲み取り、素早く「実行可能な形」へと落とし込む。 - ゼロからの創造
ブログ記事、ドキュメントの骨子など、どのような文章でも、AIとの対話を通じて、白紙の状態から具体的な内容を迅速に書き出すことができます。
Cursorは、
頭の中のアイデアが最も早くキーボードを通して具現化される場所です。
ここでは
一時的なメモ
試作品のコード
荒削りな草稿
など
「未完成」で「実行中」の情報が生まれます。
2. 「見るところ」としてのObsidian
知識の整理と発見の場 👀
一方、Obsidianは、情報を「整理し、関連付け、参照する」ための場所、
つまり「見るところ」です。
🧠 構造化されたナレッジベース
Obsidianの力は、マークダウンファイルというシンプルな形をとりながら、
そのファイル間のリンク構造によって発揮されます。
- 永続的な知識の保管
Cursorで生み出されたコードの解説、プロジェクトの決定事項、
学習した概念など、「完成」して「永続化すべき」情報をObsidianに取り込みます。 - 文脈の発見
情報をリンクで結びつけることで、単なるファイルの羅列ではなく、
知識同士の関連性を視覚的に「見る」ことができます。
グラフビューはその最たる例です。
Obsidianは、私たちが過去に学び、経験し、
そしてCursorで生み出した全ての知恵が集約され、いつでも参照可能な状態
で待機している場所なのです。
3. 情報の流れの最適化
生産性向上のために 🔄
この2つのツールを「書く」と「見る」で区別することで、
情報の流れがスムーズになります。
- 創造フェーズ(Cursor)
アイデア、コード、草稿を集中的に「書く」。
実行と創造に全力を注ぎ、立ち止まらない。 - 整理・洗練フェーズ(Obsidian)
Cursorで書き上げたコードの重要なロジック、
決定した設計、
学習した理論を、
Obsidianに移動させて「見る」。ここで情報に適切なタグやリンクを付けて文脈を与え、
永続的な知識として整理します。 - 参照・再利用フェーズ(Obsidian → Cursor)
新しいプロジェクトや記事を「書く」際、
Obsidianで既存の知識を「見る」ことで、
過去の知見を素早く参照し、ゼロから考える手間を省きます。そして、
その知識を元に再びCursorで新たな創造を「書く」。
このフローは、
作業中の脳(Cursor)と長期記憶の貯蔵庫(Obsidian)を明確に分離します。
これにより、
「今、集中して書くべきこと」と「すでに存在する参照すべき知識」
を混同することなく、それぞれの作業に集中できるようになるのです。
