売れ残りのサンドイッチの気持ち
夜8時くらいにスーパーに行くと
サンドイッチがお惣菜コーナーに居る時がある
とあるスーパーでは30円引き
とあるスーパーでは半額
といった
シールが貼られています
そんな時
サンドイッチの気持ちって
どうなんだろう
周りの食品は売れていき
たまに
カゴから戻ってくる仲間が
泣いているのをなぐさめたりして
同じサンドイッチ仲間のアイツは
わたしより
少しハムが多そうということで
先に売れて行った
実際は同じだ
中に入っているか
切り口に寄っているかの違いだ
そんなことを客は意にも介さないだろう
なぜなら
そもそも
私たちを買いに来た人ではないのだ
明日の朝の何か
という訳で選ばれている
本来のライバルは
パンコーナーのみんなだ
なぜわたしたちは
惣菜コーナーに置かれている?
私たちの生みの親は
本気で売る気があるのか?
なぜ隣でオニギリを売る!?
片手で持って食べられる枠だからか?
運転するとき危ないって聞いたぞ!?
わたしたちが居るのは
スーパーだ。
生みの親もスーパーの人だ。
たしかに私たちは
常温には弱いかもしれない
作ってくれた人達のそばに置いてくれるのは
嬉しい。
だからこそ
アナタたちの目の前で売れてみせたい
シールを貼られても
パンから水分が抜けてパサついたとしても
消費期限が切れるまで
パートさんの夕食にならないように
最後まで諦めずに
しっかり立っていたいと思う。
あのコーヒー屋さんで売られてるサンドイッチ
なんで500円で売れんの?
わしシール貼られて100円やがな