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工事・設備

2026/02/14

溶接の「見た目はキレイ」に騙されるな。良い溶接と悪い溶接の見分け方

溶接、見た目だけで判断していませんか

配管工事の見積もりを取り、完了報告の写真を見る。
溶接ビードがきれいに並んでいて、「お、ちゃんとやってくれたな」と思う。

……本当にそれだけで、大丈夫でしょうか。

見た目がきれいな溶接と、中身がしっかりしている溶接は、実は別の話です。
ここを知っておくだけで、施工品質を見る目が少し変わります。

TIGができないのに「できます」と言う職人がいます

溶接にはいくつか種類があります。

配管でよく使うのがTIG(ティグ)溶接です。

タングステンの電極でアーク(電気の火花)を出し、
シールドガスで酸化を防ぎながら溶接する方法で、
仕上がりがきれいで精度が高いのが特徴です。

配管、特にステンレスや薄肉の管にはこれが欠かせません。

ところが現場では、このようなことが起こり得ます。

「TIGができないのにできると言う職人もいるので、溶接を見て非常に残念に思うこともあります」

これは正直な話です。

TIG溶接は技術の差がはっきりと出ます。

できる人が行えばきれいに溶け込みますが、
不慣れな人が行うと、見た目はそれっぽくても中がスカスカだったりします。

表面だけ盛って、肝心の母材同士が十分に溶け合っていない。
これが一番怖いパターンです。

他社の施工を見て「汚い、技術不足だ」と感じることもあります。
プロが見ればわかりますが、一般の方にはなかなか判断が難しいものです。

判断のポイント:「階層の数」

では、専門家でなくてもどこを見ればよいのでしょうか。

「基本的には階層の数を説明するようにしています」

階層の数というのは、溶接を何層に分けて盛っているか、ということです。
配管の溶接は、薄い管でも1層だけで済ませるのではなく、
初層(ルートパス)→中間層→仕上げ層と複数回に分けて溶接することが多いです。

層を分けることで溶け込みが確実になり、強度が増します。

逆に言えば、「1回で一気に盛って終わり」という溶接は、
見た目がそこそこでも中身が怪しい場合があります。

とはいえ、溶け込みが本当になされているかは、
「検査をしない限り、言葉だけになってしまう」のが正直なところです。

X線検査や超音波検査をしない限り、内部の状態は誰にも断言できません。
だからこそ「うちの溶接は完璧です!」と胸を張る業者より、
「検査をしないとわからない部分もあります」と正直に伝える業者のほうが、
実は信頼できたりします。

「裏波溶接」とは何でしょうか

たまに「裏波(うらなみ)溶接でお願いします」と言われることがあります。

「そもそも意味を知らない方が多いので、それを説明したりすることもあります」

裏波溶接とは、配管の外側から溶接した際に、内側にもしっかりと溶接金属が回り込み、内面にも溶接ビード(裏波)ができている状態のことです。

なぜこれが大事かというと、配管の中を流体(水やガスなど)が通るからです。
内面が十分に溶けていないと、そこに隙間ができて腐食の原因になったり、最悪の場合はそこから漏れたりします。

裏波が出ているということは、
「外からだけでなく、中までしっかり溶け込んでいますよ」という証拠になります。

ただし、すべての配管に裏波溶接が必要なわけではありません。
管の径や厚み、流体の種類、圧力によって求められるレベルが変わります。

「とりあえず裏波で」と注文するのではなく、
その配管に何が必要かを理解した上で仕様を決めることが大切です。

溶接品質より「職人の人選品質」

ここからが、五月雨の考え方の核心です。

「溶接品質そのものに、過剰なこだわりは持っていません」

……え? と思われるかもしれません。
配管屋が溶接品質にこだわらないとは、大丈夫なのかと。

しかし、続きがあります。

「しっかり溶け込んでいることは大前提です。その上で、目に触れる場所やきれいな場所には、美観の優れた溶接をする職人さんをアサインします。私たちのこだわりは、溶接品質よりも職人さんの『人選品質』です

つまり、こういうことです。
溶接の品質を「自分の腕前」だけで語るのではなく、
「この現場にはこの職人」という人選によって品質を担保するのです。

地下ピットの中にある誰も見ない配管と、テナントの天井裏で点検時に目に入る配管では、求められるものが違います。前者はとにかく溶け込み重視、後者は美観も必要です。それぞれの現場に合った技術を持つ職人を選んで割り当てます。

「溶接がうまい」ということと「現場に合った溶接ができる」ということは違います。後者を実現するのが「人選品質」というわけです。

これは「陰の立役者」としての五月雨の本質でもあります。
自分がすごい溶接をするぞ、ではなく、
この現場に最適な職人を選ぶぞ、という発想です。

結果として、お客様が受け取る品質は最大化されます。

まとめ:良い溶接は良い職人から

  • 見た目がきれい=良い溶接、とは限りません。

  • 専門外の方でも「階層の数」を聞けば判断材料になります。

  • 裏波溶接の意味を知っておくと、打ち合わせがスムーズになります。

  • 結局のところ、良い溶接は良い職人から
    そして良い職人さんを選ぶ目を持っている管理者から生まれます。

    五月雨では、溶接品質よりも職人の「人選品質」にこだわっています。
    場所や用途に合わせて最適な職人をアサインしますので、
    「うちの現場には、どういう溶接が必要なの?」というところからご相談いただければ、最適なご提案ができると思います。

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